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2008年3月29日 (土)

渡辺克巳1965-2005(追記)

20080309

流しの写真屋、渡辺克巳1965-2005 写真展(ワタリウム美術館)に行ってきました。 

渡辺克巳の自己紹介 ―お初にお目にかかりますー

“美しいポーズ”なんて本買ってきて研究したわけです。
うまくいかないんだな。ああいうのアメリカから来た本でしょ。
体格がちがうんだから無理なんだ。
だいたい顔を上向けてとらせる人が多くて。
こっちは足長く撮ろうと思って下から構える。やたらアゴばっかり目立ってね。
その点、ゲイボーイはよく知ってたな。
「アンタ、ダメね、ぜんぜんダメよ」
なんて見ぬかれちゃう。
「あたしが自分でポーズつけるわよ」
―― 随分教えられました。日本人はちょっとへっぴり腰で撮るといちばんかっこよくなります。(「婦人公論」4811月号より) 

「1ポーズ3枚1組200円」でポートレート撮影
 渡辺克巳さんの写真には、入れ墨をしたにらみをきかせた表情のヤクザの人たちがいる一方、何ともいえない優しい表情の男やゲイ、娼婦達が嬉しそうに、ここ一番といったポーズで撮られています。渡辺さんの自己紹介にもあるように、被写体であると同時に「お客さま」を撮っているという視点(気に入らなきゃ写真を買ってもらえない、2度とお客になってもらえない・・・食えない)は、渡辺さんの写真を特徴づけている一つのように思います。あとモデル(お客さん)のギラギラとした、あるいは気取った表情、背景として写る街の様子から、6070年代の新宿・歌舞伎町の人や街のエネルギーが伝わってきます。 

会場の白い壁に記された飾らない、素直な渡辺さんの文章が、とても印象に残りました。

会期 200829日(土)- 420日(日)

 

 休館日:月曜日(211日は開館)
開館時間:11時より19時まで(毎週水曜日は21時まで延長)
入館料:大人 1000円 学生(25歳以下) 800
会期中何度でも入場できるパスポート制チケット 入館料 入場料:大人1,000円 学生800円(25歳以下)
(期間中、何度も使えるパスポート制)

 

080415_165401「新宿1965-97」再入荷いたしました。\25,000(左写真の状態です。初版、帯、カバー、頁部分ともに使用感なく美本です!happy01)通販もいたしますのでお気軽にお問い合わせください。

生前、渡辺克巳さん自身が二人の息子に残した文章があるそうです。写真集「新宿1965-97」(新潮社1997年)が出版されたときのこと。
息子 春吉君、
  世の中に悪い人はいません。悲しい人がいるだけです。春吉が大きくなってから考えてください。
息子 次郎君、
  父ちゃんが32年かかって作った本です。困難がきたとき開けてみると何かヒントがあるかもしれないよ。

自分の子供に対して、なんて謙虚な伝え方でしょう。
だれしも自分の子供や大切な人には、自分自身が「本当に大切だと思ったこと」を伝えたいと思います。

 文章でモデルとなった人たちの物語が記されているこの写真集を見ると、人それぞれ、様々な人間のドラマがあり、その一つ一つがかけがえのない人生だと・・・語っているようです。

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